【入院4日目】【術後2日目】②退院日が決定。
一日数回の検温で、微熱が続いていた。
37.7℃前後でウロウロ。
私、もしかしてコロナなのではないか、
でも咳はないし、倦怠感や味覚障害もない。
毎回検温しているはずの看護師さんも特に何も言わない。
思い切って「私、怪しくないですか?」と聞いてみた。
「違いますよ、術後って、微熱が出るものなの」と
笑われて終わってしまった。
そんなもんなのか。
尿道カテーテルの他にもこの日外れたものがあった。
履いていた、着圧ストッキング。
「メディキュット」のもう少しきつい感じで、
手術の直前からつけていたものだった。
血栓を防ぐため、ということだったがきついし
暑いしで正直こっそり脱いでしまおうかなと思って
いたくらいだった。
「脱いでいいよー」と言われたのですぐ脱いだ。
締め付けられるのも苦手なのでさっぱり。
「こんにちはー」と、今度は執刀医登場。
「なんか食べた?食べないと点滴取れないよ」と
やはり主治医と同じことを言う。
この時点で体重は3キロくらい減っていた。
同じことを話したあと、急に
「お腹の傷、見ーせて!」と言われる。
傷って言っても、なんだかビニールの大きな絆創膏
みたいなものを貼ってあるし、見えないと思うけど。
絆創膏に大量に血が滲んでいないか、化膿していないか
見たいらしい。
巻いてある腹帯のマジックテープをベリッと剥がし、
4つの絆創膏をふむふむと眺めて、丁寧に閉めてくれた。
その後、またまた声の大きい主治医登場。
「ね、もう帰りたい?明日帰る?」と聞かれる。
まだまともな食事もできていないし、微熱も
気になるので「明日はちょっと・・・」と言うと
「じゃ、火曜日ね。明後日。退院しよう!」と決定。
思いの外順調に帰れることになり、純粋に嬉しかった。
気づくと、主治医は手に分厚い本を持っている。
背表紙も、表紙のタイトルも英語?っぽい。
「あ、これ?あなたがポリープどこ行った?って
聞くからさー、調べてきたんだよね。ここにね、
書いてあるんだけど」
いやいや、全文英語の医療文献なんて読めるわけないでしょ。
なんで持ってきたんだろう・・・。
私が英語理解できると思ったのかな。
「ほら」って見せられても全然分からないです笑
とにかく、ポリープが脱落した例が実際にある、と
言いたかったらしい。
それにしても、この分厚い本をこの医師は全部理解して
いるってことか。すごいなあ。
その後もなぜか「お客様」が多い日で、知らない女医さんや
看護師さんたちが次々とやってきていろんな世間話をして
いく。看護師さんは愚痴も多い笑
女医さんはちょっとSっぽい人で「自分の傷口は見ておいた
方がいいわよ」と言って「ふふ」と笑っていた。