【寄り道】精密根管治療の話④。歯医者クチコミの信用度とは。
自宅から通えそうな距離で、お客様に教えてもらった
条件も満たす歯医者に電話して予約を入れてみた。
電話に出た受付の方はとても優しく、院長が空いている
日を教えてくれた。
クチコミはほとんどが「院長怖い」だったが、
腕は確かなようなので、とりあえず行ってみようという
気持ちだった。
歯医者に到着して、問診票を書いていると
「こんにちは」と男性が声をかけてきた。
顔を上げると・・・「院長の○○です」と言う。
なるほどなるほど。
まず、見た目が歯医者っぽくない!(失礼)
背が高くて体格も良く、白髪で、スクラブを
着ていなければ仙人か山伏のようだった。
「治療中なのに下手だから逃げてきたんだって?」と
ニヤリと笑う。あれ、怖くない。
問診表を見て「乗り換え多くない?通えるの?」と
通院の心配までしてくれる。
「今の症状が良くなるなら高くても遠くても通います」
と伝えると、これが院長に火をつけてしまったらしい。
「あなたのその選択が正しかったって、後で
思ってもらえるように頑張るね。こっち来て」と
診察台に通してくれた。
単に、ぶっきらぼうな物言いなだけで、怖くない。
「はい、開けて」
「今どき、こんなヘタクソな歯医者いるのかね」
「歯根治療ってさ、根っこの掃除が肝心なわけ。
それなのに、これはひでえな。汚ねえー」
「俺、自分が治療したところを他の歯医者でこんな風に
言われたくない。歯医者辞めるね」
「これで金取るとか、罪悪感ないのかね。はあ。」
と、ぼやきが止まらない。
近くにいた歯科衛生士さんたちも笑いを堪えている。
「運が悪かったね。ここの歯医者はこんな感じだけど、
嫌じゃなかったら通ってよ」という感じで終了した。
うちの会社もそうですが、単に感じ悪い・意地悪な
おじさんには誰も付いてこないけれど、この歯科医師は
慕われている感じがした。
先ほどの「ぼやき」にも、若い歯科衛生士や女性の
歯科医師たちが「先生、ブツブツ言い過ぎ」と
ツッコミを入れたりしている。
もちろん、ラバーダム・CT・マイクロスコープは
用意されていたし、先生の腕を信じて通うことにした。
保険が効かないので高いけれど仕方ない。
その後、歯根治療と並行して他の歯も治療することにした。
銀色の詰め物は白い物に変えたほうがいいよと言われ、
1本ずつ治療している。
院長は歯根治療のみ、一般の虫歯治療は他の歯科医師が
担当となったが、院長はいつも途中で見に来るし、
この歯科医師もとても腕が良いのが分かる。
まだしばらくかかりそうですが、歯医者の話でした。